論 考

岸田カエル

 首相公邸に居住するのは、内外諸事、昼夜を問わず次々問題が発生するから、即時対応ができるように、これも任務の1つだという解釈である。

 安倍氏も公邸居住を嫌がったが、単に自分が居住する場所というものではないのがポイントだ。

 私的時間に公務に迷惑を掛けぬ程度の自由がほしいと思うのは当然だろう。せっかくの公邸暮らし、これを効果的に使おうとしたのだろう。

 岸田氏の長男が主催の忘年会問題、こんなことで騒動するのは実にバカバカしい。

 だからといって、まったく私的な忘年会を公邸で開催するというセンスはダメだ。岸田氏も挨拶したという。まあ、親族の忘年会であれば、実質主催者は岸田氏本人だろう。

 岸田氏が息子氏を厳重注意するなど茶番にもならない。

 最高権力者としては、公私混同しないのが鉄則だが、そんな配慮はなし。例によってまともな答弁をしない。蛙の面に水だ。

 蛙の子は蛙というのもある。世襲が批判されるのは。後世代になるほどスカになるからでもある。

 岸田氏・息子氏は、百万人といえどもわれ行かんの心意気かしらぬが、蛙の行列という言葉もある。蛙は後足で立つと目が後方にあって前が見えない。要するに向こう見ずの関係だ。