欧州各国は、米国大統領選を冷めた目で見ているようだ。誰が大統領になっても、まあ、格別対米路線を変えることはないという雰囲気である。
トランプが大統領に就任して、EUやNATOを中傷したり、貿易戦争の威嚇をしたのをきわめて不愉快に受け止めて、いまも後遺症的である。
バイデンに代わってホッとしたのは事実だが、保護主義傾斜、米国第一主義は変わらず、対中姿勢も変わらずだ。
だから、単純に米国追随はしないのが欧州各国の外交路線である。
その点、日本政府は絵にかいたような米国追随路線である。日韓関係にせよ、アフリカ歴訪にせよ、アメリカの意向をそのまま受け止めているようだ。
本日読売新聞は、岸田アフリカ歴訪に次のような提言(注文?)をした。いわく、大国による一方的現状変更は新興国にとっても将来影響を与えかねないということでおおいに説得せよという。
せっかくの提言だが、アフリカ諸国は、そんなことは昔からトコトン承知している。だから、日本のようにお先棒担ぎなどはやらない。
最も自国第一主義をやっているのがアメリカだということも重々承知である。大新聞の外交センスも、どんなものかなあ。