論 考

形をつくるだけか

 本日の読売社説は、「北ミサイル発射 情報伝達体制に不安が残る」を掲げた。昨日のJアラートの不具合を指摘したものである。

 一般論では空振りでも、万一に備えて警戒を呼び掛けるのは当たり前だが、情報伝達体制の前に、情報獲得体制が大心配である。

 敵基地攻撃能力の保持に躍起だが、情報獲得体制が不十分では、反撃どころの話ではない。

 そこで、毎日社説は、「日米韓連携をさらに強く」と主張するのだが、まったく常套語で中身がない。

 さらに不思議なのは、ただ逃げろといっても実際は効果的に逃げられないのが日本的事情! であるが、まったく無視している。

 防衛といえば、派手な飛び道具論議が盛んだが、防衛体制なるものが、人々の段階ではまるで存在しない。

 いったい、どの程度の本気なんだろうか?