論 考

松下幸之助氏の教え

 高市氏は松下政経塾5期生である。

 わたしも同塾と多少の関わりがあって、注目してきたが、高市氏(だけではないが)を見ていると偉大な経営者の松下幸之助氏が失敗した事業というべきだろう。

 商品を作る前に人を作る、という松下氏の言葉はおおいに評価、共感する。松下電器だけではない。敗戦後日本が不死鳥のごとくに蘇ったのは、産業界が人づくりを心掛けたからだ。

 高市氏の「捏造」発言は、安倍氏のスタイルを踏襲している。まあ、ごもっともと同感の人は、高市氏の支持者にも多くはなかろう。

 政治家がもっとも嫌悪すべきは、「You are a liar」と言われることだ。

 高市氏の信条は、国民の生命、国土と資源、国家主権と名誉を守ることだそうだが、なにやら、アウトローの連中と似通って見える。

 こんな調子では、右翼のプライドも泥にまみれる。政治家である前に、もう少し自分を大切に扱ってはいかがでしょうか。

 自分という人間を大切にしない人には、良い仕事はできない。これが、幸之助氏の教えである。