論 考

国会論議が面白くない

 どうやら、岸田氏と周辺は、岸田氏の思い付き発言、場当たり発言に味を占めたのではないか。

 責任政治家にとって、思い付き・場当たり発言がよろしくないのは常識である。しかし、ここへきて、そのような発言をするとしばらくはすったもんだするが、意外にも政権が足元をすくわれない。

 理由は、岸田氏がなにを考えているのか(実は考えていないかも)、他者にはわからない。そのため、野党が攻めるにしても、精彩を欠く。

 なにしろ、岸田発言が精彩を欠くのだから、批判も同じレベルになりやすい。

 しかも程度のよろしくない発言ほど、対する反応が割れる。

 たとえば、少子高齢化にせよ、家族関係社会支出(?)にせよ、そもそも議論の土俵、議論の価値基準がない。

 だから水面に石ころを放り投げたのと同じで、波紋が広がって静まることの繰り返しである。

 岸田流低レベル徘徊作戦とでも言うべきか。面白くもない。