日々道楽

質の低いサッカー中継放送

 いつものように4時に目覚めた。やや眠いので今朝はゆっくりするつもりで再度寝床に入った。そうか、サッカーをやってるな。ラジオNHK第一を聴く。

 結果は、2対1で、第1戦のドイツ戦を再現したような逆転勝利である。決勝トーナメント出場で、めでたいのであるが、初めからお終いまで、質の低い放送が頭にきた。

 大昔は、スポーツ中継といえば大相撲か野球だった。野球アナウンサーは、選手の表情から一挙手一投足を、リスナーにできるだけ臨場感をもって理解してもらうように、冷静沈着に放送した。非常に臨場感があった。

 これがおかしくなったのは、民放テレビでプロレスアナが絶叫調で煽り立てるのが伝播したのか、スポーツ中継アナが、リスナーの感情に働きかける調子になってしまった。

 熱烈ファンにはそれでいいのかもしれないが、事実報道を聞くつもりのリスナーとしては、うるさくて耳障りなだけで、まったくよくわからない。

 今朝の場合、アナウンサーが選手の動きを伝えるのが下手、その代わりに、勝てば決勝トーナメント出場だが、引き分ければどうの、負ければこれで敗退のと、結果ばかりに強い関心を示して、執拗に繰り返す。その合間に放送するような感じであった。 

 おまけに解説者が、アナが試合状況を語っているときにたびたび、声を上げたり横から口をはさんで長口舌する。非常に聞きにくい。

 アナウンサーも解説者のリスナーの立場で現場の様子を伝えるのが仕事だが、彼らは自分がリスナーになったつもりか、事実を伝える仕事がお留守になってしまった。こんなのがプロの仕事か。

 スポーツ放送も、もちろん1つのショーではあるが、対戦する選手は精魂込めてよいプレーをするべくがんばっている。リスナー、またそれを聞きたい。サッカーはたとえば野球と比較するまでもなく、きわめて動きが激しい。単に、シュートが決まった、しくじったという結果だけしか伝わらないような放送ならば、まったく意味がない。

 大げさに言えば、これも放送倫理を大切にしているかどうかである。こんな調子ではスポーツの醍醐味を味わえない。