日々道楽

悪い奴は国か?

 25日、プーチンが従軍兵士の母親17人と会合した。国内で、とくに従軍兵士の家族の不満が高まっているので、慰撫作戦である。ロシアでは11月27日が母の日だという。

 プーチンは、「個人的にも、国の指導部全体でも、痛みを共有している。子どもを失うことはなにものをもっても埋め合わせできない」と語った!

 プーチン自身が戦争を始めて、いまも止めない。どうやら、ロシア流では、見えざる国が戦争を始めて、プーチン以下、それに従っているだけという奇妙な物語ではないか。

 この発言、傍目には、プーチンはどんな精神状態なのかと思う。二重人格という言葉があるが、いかなる状況、いかなる相手に対しても、どうでも対処できる。まことに臨機応変、柔軟であるが、まったく筋道がなく、自分の行動とは無関係にいかにでも発言する。社会通念ではまったくの嘘つきだ。

 赤木雅子さんが佐川宜寿元理財局長を訴えた損害賠償裁判で、大阪地裁が訴求棄却、いわば門前払いをした。

 国家公務員が仕事でなした損害の補償は国がするので、佐川自身には損害賠償の責任がないというわけだ。

 佐川は、国=安倍を忖度して、バカでなければ悪事とわかることをやった。佐川は国家公務員だから責任はないという、まったく形式だけに依拠した理屈だ。国の仕事の立場として個人が悪事を働いても、国のせいだという。

 安倍は国を騙り、佐川は国家公務員を騙る。こんなバカなことがまかり通るのであれば、誰も国や公務員を信頼しないだろう。国家の名において犯罪が許容されるならば、「犯罪国家」である。

 プーチンの場合も、安倍と佐川の場合も、現実に悪事をしたのは本人だが、いよいよ責任問題となれば、ひらりと身をかわして、国の責任にする。国という人がどこにおられるか。

 酷いものだ。権力者の不道徳性について、寛容ではいられない。権力は腐敗するというが、本質は、権力を手にした奴が腐敗している。