論 考

標的

 笑ってはいけないけれども笑った。フィリピン外相のロレンザーナ氏が「北朝鮮のミサイルは正確に飛ばない」と語った。

 グアムとフィリピンは1,600km程度離れているが——

 板門店から50kmしか離れていない青瓦台では、せっかく文大統領が対話を呼びかけたのに北朝鮮の反応がない。

 8月15日は光復説(日本の植民地支配から解放された祝日、北朝鮮では解放記念日)なので、大統領スピーチに衆目が集まる。なにを語るべきか?

 もっとも近い韓国が、対北外交の実を挙げられないのでジャーナリズムは厳しい批判を展開中だ。

 危険なおもちゃを弄ぶ連中が怪しからんのであるけれども、批判のミサイルもまた正確に飛ばない次第だ。