論 考

混迷のハーケン

 米国11月の中間選挙で、民主党の敗退が予想される。ペロシ氏は議長職を去るので、訪台がセンチメンタルジャーニーで、レガシーを作るという説もある。

 センチメンタルジャーニーならば、個人的趣味の世界だから、公職を賭してする旅ではない。

 レガシーはできるか。大先輩の例がある。チャーチルが1946年に、「鉄のカーテン」という言葉を発した。

 言葉は残った。歴史が教えるところでは、世界にとってなんら有益なものを生み出さなかった。

 ペロシ氏のケースは、深慮なき政治家の行動が、中台関係をさらに混迷させたハーケンとして残りそうだ。