動画を早送りで見るのが当節のはやりだそうな。わたしも、古典映画の気に入ったセリフを確認するために早送りで見たことはあるが、全部早送りで見てもつまらないだろう。
識者によれば、仲間の話題についていくために見なければならない。アルバイトやらなんやかや忙しくて時間がないので早送りで見るそうだ。
そして、コメントの決め球は、人生の時間を無駄にしないためだという。
いわばそれぞれの趣味・嗜好の世界の話だ。マニアっぽいＡくんに、そうでないBくんが、いちいち調子を合わせねばならないとは思わない。なるほど、へえと相槌打ちつつ聞いてあげれば、Aくんは調子を合わせてもらった以上に喜ぶはずだ。
人生の時間をムダにしない心がけは上等だが、性根を入れる部分を間違えているのじゃあるまいか。当方、すでに１１年間、テレビをまったく見ない。それで仲間外れにするような手合いとは友達にならないだけのことだ。