論 考

緊張緩和へ向かうか

 AFPによると、7日のマクロン氏との会談後、記者会見でプーチン氏は、「皆が満足する妥協点を見つけるためにあらゆることをする」と述べた。

 8日、マクロン氏はウクライナのキエフでゼレンスキー氏と会談後の記者会見で、「ロシアと欧米の緊張を緩和するための具体的かつ実用的な解決策を見出した」と発言した。踏み込んだ発言である。

 CNNは、7日のショルツ・バイデン会談で、ロシアからの天然ガスのパイプライン閉鎖をめぐって、シュルツ氏の態度が明確ではなかったと伝えた。

 朝日新聞は、マクロン・プーチン会談の結果について悲観的傾向の観測を伝えたが、わたしは、ミクロン・ショルツ氏の二人三脚で、ロシアとの解決策を探ろうとする動きは微妙ではあるが、前進したと見る。

 これは、米国的シナリオと、欧州的シナリオの違いが明確になったともいえるし、だから新たな問題解決の突破口になりうると期待する。