論 考

防衛省のミャンマー軍人留学

 AFPによると、この数日、ミャンマーではクーデターを起こした軍が、北西部の村を数百件焼き討ちした。人々は着の身着のままで避難したらしい。

 本日の朝日新聞は、防衛省がミャンマー国軍の幹部・幹部候補生を留学生として現在10人受け入れていると報道した。うち、4人は軍がクーデターを起こした後で受け入れている。

 文民統制によって運営されている自衛隊で勉強すれば、やがてミャンマー軍が変わる! ために有益だという理屈らしいが、いかにも官僚的弁解である。

 国軍というものは、本来は国民の軍である。だから、わたしはミャンマー国軍という表現に強い違和感をもつ。

 ミャンマー国軍なるものが、先に民主化された後で、クーデターを起こしたことをどのように理解しているのだろうか。

 フライン率いる軍は、正しくは国軍ではない。群盗である。政府筋は国軍とパイプがあると一時期盛んに吹聴したが、問題解決のために、何の役にも立っていないパイプである。

  文民統制の自衛隊が、政府の方針(クーデター以前に戻すことだと思うが)に沿わないことをやっていることになる。