論 考

ちょっと違和感

 今朝の朝日新聞社説は、「迫る北京冬季五輪 懸念と不信の解消遠いまま」と見出しをつけて、末尾は、おカネ至上主義のオリンピック批判をしている。

 別の紙面では、中国政府が冬季スポーツの普及に力を入れているという記事がある。冬季スポーツ人口を国民の2割・3億人、2025年には18兆円市場にすることをめざしているそうで、関連施設の盛況ぶりを報道している。スキーと無縁の広州市の人工スキー場経営も順調らしい。

 スポーツ振興とおカネの密接な関係は、こちらも同じであるが、記事自体は、なかなか結構な景気のよいお話だから、社説の論点とは矛盾するので、少しならず違和感があった。

 スポーツに限らないが、「余暇活動」を、人々はおカネで買わねばならない。自分の余暇を、である。