論 考

残るサクラも散るサクラ

 昨日は「辞職オンパレード」であった。

 岡部陸上幕僚長の辞任表明に続いて、稲田防衛相、黒江防衛事務次官も辞任が報道された。防衛省では、制服組と背広組の確執があるらしい。ま、蚊帳の外にいてもだいたい察しがつく。

 考えてみれば、情報公開請求に対して、「普通に」公開しておけばどうってことはなかった。旧軍部的知恵? を発揮したものだから、ツジツマが合わなくなって、果ては内訌発生した。

 首相にならって「わしゃ知らん、良きに計らえ」で乗り切ろうとした稲田大臣も逃げられなくなった。もともと嘘や、失言を重ねてきて、防衛省内部で信頼されていたとは到底思えない。どなたが見ても当然でしょう。

 片や、蓮舫代表が辞任。「政権の受け皿になるべく緊急に取り組め」と新聞は論評するが、2大政党ごっこなんてどうでもよろしい。

 筋の通らないことがあれば、ガンガン攻めていくべし。蓮舫氏は党勢活力なしで辞任したが、この間、議会ではおおいに気を吐いてきた。

 真っ当な主張を揮っていれば、御用新聞などがなにを書こうとも、心ある国民諸兄は見ておられる。いまは、「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」だ。

 自民党もだいぶガタついてきた。蓮舫氏の辞任が、The Cabinet resign――を呼ばないとは限りませんぞ。