日々道楽

政治はプロセスが大事である

 19日に本コラムにも反対の主張を書いたが、パラリンピックについて、東京都が「学校連携観戦プログラム」事業で、生徒たちに観戦させる。教育委員会でも反対意見多数であったが、都は予定通り実施で推進している。

 昨日わかったところでは、観戦予定138,000人であったが、辞退が相次いで、24,000人程度になるらしい。8割以上が辞退した。さらに参加を決めた学校でも、父兄から止めるべきだとの声が出ている。

 競技観戦に加え、共生社会の意義を伝えたいという理屈はわかる。しかし、国民に自粛を呼びかけ、コロナ感染拡大防止の決め球がなく、右往左往していることを考えれば、事業の中止をするのが当たり前である。わたしは、都(小池氏)が有観客にこだわるのが理解できない。父兄も同じであろう。

 オリパラを巡っては、国も都も「決めたことはやるんだ」という高飛車である。スポーツ嫌いや五輪反対派でなくても、昨年からコロナ騒動で混乱してきたわけで、まずは、コロナ感染拡大防止に総力あげるというのが常識的見解だろう。

 なにがなんでもやるのだというなら、人々の共感が得られるように言葉を尽くさねばならない。それをやらず、「決めたことに従え」と言わんばかりの態度が目立つ。オリパラ競技ファンにとっても、素直に歓迎できない。

 「やったか、やらなかったか」という結果論もあるが、「いかにして、どのような結果を導くか」というプロセスの大切さが、行政に欠落している。これを粗末に扱うのでは、そもそも政治に関わる人の態度ではない。

 すべての道はアフガンに通ず――という言葉を進呈する。