日々道楽

自民は--年貢の納め時!

 横浜市長選挙には8人が立候補する乱戦であった。立憲などが擁立した無名の新人山中竹春氏(元横浜市立大学教授)が、次点の小此木氏に大差をつけて初当選した。山中氏は、コロナウイルス対策とIR反対を掲げて戦った。

 小此木氏は、菅首相が押し出した。同氏は、IR建設を推進した自民党でありながらIR反対を唱えて選挙戦を戦ったので、自民党が割れた効果が大きかったのは間違いない。

 同時に、コロナウイルス対策において国政上の取り組みが確立しておらず、自民党と菅氏に対する批判が、山中氏を押し上げた。菅離れが横浜市長選で先行的に現れたという分析は妥当である。

 投票率は、49%を超えた。前回は37.21%だから、著名人が多い候補者乱立効果でもあるが、小此木=菅という形で、国政に対する批判票が新人の山中氏に集中したと考えれば、自民党は、解散の日程をどうするかという小手先議論をしている場合ではない。危機感がないのが自民党の特色であるが——

 自民党内には菅氏では衆議院選挙の顔にならないという声がだいぶ出てきている。果たして首相の個人的人気という問題であろうか。直近では、コロナとIRが争点だとしても、安倍内閣からの積年の弊害がじわじわ⇒ズシンと露呈したのである。

 積年の弊害を一言で表現すれば、国民無視で、議会を数の力で好き放題やってきたことだ。話が飛ぶが、2001年からアフガニスタンの国作りが破綻した最大の原因もまた、国内各派が自派勢力の伸長ばかりが念頭にあって、国民を無視したことにある。遠い他国の話ではない。

 顔を変えるのであれば、田中角栄失脚後、まったく傍流の三木武夫を引っぱり出したくらいの人を擁立するしかない。三木は指名を受けて、「青天の霹靂」と名文句を吐いた。実際、国民も同感だった。

 自民党に果たして、「青天の霹靂」たる人物がおられましょうか?