論 考

イスラエル・パレスチナの武力停戦

 イスラエルと、ガザの武装組織であるハマス、イスラム聖戦などが、21日2時(日本時間8時)から停戦合意した。仲介したのはエジプトだという。とりあえず、米国がエジプトとカタールに仲介を働きかけていた成果が出た。

 停戦合意しても、問題は残る。イスラエルもパレスチナもお互いに相手を認めていないからだ。ガザの人々はすでに生活が困窮している。当面、国連を中心にした人道的生活支援が開始されるが、なんといっても、本格的に両者共存の体制を構築しなければならない。

 イスラエルの被害は相対的に非常に少ない。ガザは手ひどく殺戮と破壊をされた。イスラエル国内でも、停戦の声が上がっていたというが、ここで、イスラエル・パレスチナの2国共存体制を目的とした交渉へ向かうだろうか。

 米国内でも、人権を掲げるバイデン政権の行動に対して注文が出ているようだ。米国の動きに注目する。