論 考

パニック渦中の政治屋

 ワクチン接種に期待をかける人が多いのはよくわかる。そこで、支持率頼みの連中としては、ワクチン接種のスピードアップを取り繕うという構図だ。

 高齢者の1人として、わたしは焦らず、慌てず、ゆっくり構える。もっとも、わたしはいままで、インフルエンザ予防注射を一度も接種していない。危機感がないと思われるかもしれないが、「人流」などど、どこかの馬の骨に言われたくないので、インフルエンザ流行期にかぎらず人込みを避けている。

 ところで、メディアが報道しないが、感染が多いのは、医療関係と介護関係でざっと半分程度。事業所や、お店関係はそれぞれ15%前後らしい。まずは、医療や介護関係の方々のワクチン接種を優先させるべきだ。

 5月10日時点で、医療関係はワクチン接種が25%程度である。これをまず円滑かつ速やかに完了させねばならない。

 菅政権は、ものごとの価値判断ができないオツム程度である。加えて、ものごとの段取りが下手くそである。議会論議のざまは、連中こそがパニックに陥っていることを暴露している。

 これは、国民諸兄におかれてはすでに十分にお分かりであろう。それに合わせて右往左往するのは止めよう。国民は、ヘボ将棋の駒ではない。

 昨日時点の累積感染者は全国で65万4000人ほど、国民100人当り0.5人である。自分で自分を守る工夫をすることに優る方法はなかろう。まして、信頼度が低い政治屋連中によって踊らされるのはご免蒙る。