論 考

茶番は感染する!

 わたしが思う保守的島根県の正統派! というべきか、兄貴の超七光りで派閥の顔になっている、竹下亘氏の分をわきまえない発言に、だいぶ批判が出ているらしい。それと調子を合わせるつもりはないが、「コロナのいちばん遠いところにいる島根県」というのは、とてもいただけない。

 もちろん、島根県は過疎であるし、東京からの交通は不便である。東京を震源地として単純に見れば、島根県はコロナから遠いが、日本全国の感染事情をみれば、地理だけで判断できないのは常識だ。

 知事発言の大事なところは、五輪といえば、思考停止を起こしているような雰囲気において、ものごとの何が大切で、考えをいかに組み立てるかの大切さがわきまえられていないから、いま直面する問題ときちんと対峙しようというところにある。(と、わたしは思う)

 亘氏の頭の硬化度合いは森氏とさして変わらないようだ。もちろん、これも五輪のご威光で思考停止を起こしているからこその茶番発言である。

 組織委員会委員長を橋本氏に押し付けたからと言って、五輪が開催できるか、できないかの事態に光が差し込んだわけではない。リアルにいえば、森茶番の形式的後始末をしただけなのである。