論 考

ポカスカ内閣的事情

 コロナ騒動で、五輪を開催できるかどうか。部外者的視点でも相当難しい。その開催責任者が、言わずもがなのアホ発言で、内外に囂々たる非難を浴びる。

 もともと組織委員会会長の引き受け手がなく、本人も周辺も火中の栗を拾ったようなものだと考えている。加えて、もともとgagmanならぬgaffemanだから、ひさびさに脚光浴びたのも不思議ではない。

 「反省だけならモリでもできる」と思っていたが、反省はしていないらしい。「粗大ごみだと思うなら掃いてくれ」て結構だという。確かに、神社のタケボウキでゴミは始末したほうが後顧の憂いを断つだろう。

 政治家は言葉で生きている。ドジ総理ではあったが、それでも首相までやった人物だ。未熟である。稚拙である。まことに、雀百まで踊りを忘れず。

 棚ぼたで得意満面だった菅氏だが、ここへきて先輩や、お仲間や、さらには身内までもが挙って足を引っ張ってくれる。

 内閣は、ポカスカやられて、野垂れ死にするという悪夢ではあるまいか。