政府は、コロナウイルスに感染した人が入院拒否した場合の刑事罰を行政罰の過料にすると修正したが、行政罰であっても、当欄で昨日指摘したように、刑罰の濫用であることは変わらない。
そもそも提案は愚劣愚弄にして、法律を制定するのがいかなる意味を持つのか、政治家としてもっとも基本的精神が備わっていない。
1年前から感染症問題が発覚して以来、国民の生命を守るために、政府の取り組みが当を得たものだと判断する人はいないだろう。やっていることは、医療関係従事者に問題を丸投げし、一方、感染する人が悪いと言わんばかりの対策? でしかない。働いていますというポーズにしか見えない。
昨日、たまたま参議院予算委員会審議の中継を見たが、菅氏はじめ政府の態度は、「これでやりましょう」と気合の入ったものとは到底いえない。菅氏の首相就任の抱負の第一はコロナ対策ではなかったのか。お疲れの様子でもあったが、パリパリ采配を揮えないのであれば、かえって全体の動きを妨害する。
無理をしてもらわなくてもよろしい。自民党には人材豊富と聞いている。