論 考

ピントがずれている国会審議

 医療機関に対する支援金制度があるが、あまり活用されていない。菅氏は、「なぜ回らないんだ」と、厚労省を督励? したらしいが、常識がなさすぎる。

 事業というもの官民問わず、投資しなければ動かない。しかし、資金を用意すれば事業が実現するわけではない。

 資金が自分で活躍するわけがない。資金を運用するのは人である。すべての医療機関にしかるべき人材と施設が整っていないのは外から見ていてもわかる。

 たとえば、病床を増やすことの意味は、病床で働く医療関係者の増員も併せて必要である。ベッドを購入して配置してすむことではない。そうすると、増床・増員を実現するための経営的支援が必要だ。

 大感染が収まってからのGoToキャンペーン予算を確保するだけでは目下の対策が進まない。感染症対策は、つねに調査と監視の対策を確立せねばならない。国会審議の中身が問題だ。