論 考

絶対にピンチである!

 10月半ばまでは、コロナ感染の入院者数が退院者数を下回っていた。感染者数の大きさはもちろん問題だが、入院が退院を下回るかぎり明るい兆しがあった。しかし、10月後半に入ると、入院者数が退院者数を連日上回る。

 慎重にみれば、11月の入り口では感染拡大阻止を最優先しただろう。医療関係者の抗議の声が上がっている。報道が少ないのが不思議だ。

 救急患者受け入れを断るとか、他の病気の手術制限をする。医療に当たる人の絶対的不足で、専門外医師の応援もおこなっている。

 人工呼吸器や人工心肺装置(ECMO)を使用する重症患者の看病はほとんど24時間体制である。これらには医療従事者が7~8人かかりっきりだ。

 ベッド増設自体は可能でも、1台増設するには医療従事者5~6人が必要なので、ベッドを増設も容易ではない。

 医療従事者の長時間労働、ストレスはピークに達している。

 昨日も全国感染者数2,066人増に対して、退院は1,632人である。重傷者が増えて462人になった。

 当局の気合が入っていない、蚊帳の外から文句の1つも言いたくなる。