日々道楽

問題を設定するという問題がある

 自民党の感染症対策ガバナンス小委員会が、政府のコロナ対策体制を抜本的に見直すように提言した。それらしい見解が出てきたことは歓迎する。

 技術面を担う健康危機管理機構と、政府の政策意思決定部門とは切り離して、コロナ対策の効果を上げようという。

 外からは、いままでの科学的・技術的取り組みの知見や実践が、政策意思決定の陰に隠れているというか、両者がごちゃごちゃになっているようにしか見えない。

 感染拡大防止対策と経済を両立させる必要性はあるが、政策意思決定部門はどうしても経済を優先するから、感染防止対策が手薄になっているのではないかという疑問がずっと消えない。

 もちろん防止対策と経済対策は対立した側面があるが、感染拡大に歯止めがかからなくなると、結局は、さらに経済=国民生活に大打撃が出る。

 時間軸でみて、いま、何を優先すべきかという意思決定には、科学的・技術的知見が極めて重要だ。官僚的答弁を弄していると、大変な事態を招く。

 「何が問題なのかという問題設定」を精緻におこなわねばならない。