日々道楽

わたしの精神を権力に渡さない

 学術会議問題の本質は、誰が6人を削ったかということではない。週刊RO通信no.1376で、昨年逝去された海部宣男先生の遺稿を紹介したように、自民党が学術会議を疎んじてきた歴史は長い。

 新聞を見ていて気がかりなのは、今回の6人の任命拒否ばかりに熱が上がって、「学問の自由」とは何たるかの記事が少ない。要は、学術会議だけの問題ではない。ましや拒否された6人だけの問題ではないのである。

 国民1人ひとりが、「これはどういうことなのか!」と考えねばならない。「学問の自由」とは、畢竟「人間精神の自由」である。これを時の政治権力の下に置こうというのが問題の本質である。

 これがすんなりと理解できないところに、日本的民主主義の底の浅さが露見している。どなたさまも、本気で考えていただきたい。