みんなのコラム

スガさん、ちゃんと仕事して!

すぎかふん

 「個別の事案に関することはコメントを控える。」これは新首相の、官房長官時代からの決め台詞、いや、逃げ台詞。前首相の疑惑の数々もこの手でスルーしてきた。しかしこれをシャバで使ったらどうなるか。

 警察の職務質問に対して疑義をかけられた市民が、「その質問は当たらない」。
 裁判にかけられた市民が、「説明を控えさせていただきます」。
 先生に指された児童が、答えに窮してさっさと教室を出て行ってしまう。

 …こんなの通用しないでしょう。
 にもかかわらず前官房長官は、「当たらない」を常套句として真実の追求を遮断してきた。
 政治家は、(ご主人様である)国民を代表して事実を報じようとするマスコミに対し、説明責任を負う。もし事実と違う説明でわたくしの不都合を秘匿したり、国の進路を惑わせたら、それは汚職です。

 前官房長官と現首相には、シャバでは「×」の論法を、政治家の特権で「○」にするのを止めてください。あなた方には国民に本当のことを説明する義務と責任があります。

 国民の代表たるマスコミの取材に問答無用の応答を続けることはもう、お断りです。