論 考

そろそろ猛暑はお終いか

 政府の専門家による分科会の御託宣は、7月末辺りが感染拡大のピークであったという。実効再生産数が鍵であろう。東京・愛知で0.8、大阪・沖縄で0.9である。緩やかに減少することになる。案外、猛暑バテで人々の行動が減るのも幸いするかもしれない。

 それにしても、失礼ながら専門家なる方々のお話に、なるほどなあという内容がない。これが現実らしい。1986年6月2日の中曽根氏による解散は「死んだふり解散」と揶揄された。はじめは、コロナ騒動を政治的露出効果に活用するかのごとき動きがあったが、このところ鳴かず飛ばすだ。なんら確信がもてない事情においては、死んだふりするのが上策というわけか。

 北京では、屋外ではマスクしないでよろしいという指示が出た。中国の感染者数は87,567人・死亡4,709人でほとんど変化がない。一方、アメリカは感染者5,575,323人・死亡174,283人である。中米比較するとアメリカは感染者64倍、死亡は37倍となっている。

 半年前で考えれば超まさかの世界である。未知の問題に対処するには、あらゆる知見を総合して、慎重にやらねばなないという大きな教訓だ。