論 考

永田町怪談

 自民党は直ちに国会を開催する気がないらしい。三十六計、逃げるに如かずなのであろう。これ、政府与党の得意技だ。これしかない。

 いま、人々の視線は厳しい。公開の論戦に出れば、サンドバックになる。出なければ逃げた、責任逃れの批判を食らう。

 サンドバックになるということは、なんらリーダーシップらしきものを発揮できないからだ。ぼこぼこにやられて、しかもリーダーシップがないとか、無責任だとやられるのであれば、結末は同じであるから、ならば議会を開かないのが上策――とまあ、これが政府与党の知恵者の考えることである。

 それにしても、わが国には感染症対策の専門家がおられないのであろうか。報道を見ても、科学的知見らしきものにとんとお目にかからない。

 こんなことを寝床で考えると背筋の辺りを何か冷たいものが走る。