日々道楽

堕落論の意味

 アメリカに「ワシントンの責任と倫理を求める市民」(CREW)という市民活動体があるそうだ。トランプ氏が大統領職にあって、自分の商売につないでいる、いわゆる利益相反の疑惑が3千件あるとする。これではKleptocracy(クレプトクラシー・泥棒政治)だと、危機感を抱いている。

 トランプ氏が大統領に就任以来の行動をみれば、アメリカ政府が乗っ取られたというべきで、しかも、再選のためには手段を選ばず、国際秩序にはまるで問題意識がない。

 トランプ的アメリカは堕ちていくばかりだ。坂口安吾(1906~1955)は、かつて日本人に対して、堕ちるところまで堕ちてまき直ししなければならないと『堕落論』に書いたが、谷底が見えない。

 現状だけ見ていると、永久に振り回される。本当のリアルとは、あるべき姿をきちっと弁えて行動することだ。理想を持たない政治家を排除できない民主主義は民主主義ではない。