英国オックスフォード大学がCOVID-19に対して作ったワクチンが、1,077人の臨床試験で、免疫反応を誘発し安全性も確認されて、関係者によると「期待を持てる」という。ワクチン名は「ChAdOx1 nCoV-19」という。
ウイルスの活動を中和する抗体と、免疫システムの調整を助けて体内のウイルスに感染している細胞を見つけて破壊するT細胞の2つが形成される。チンパンジーから採取した風邪ウイルス(アデノウイルス)を弱めたものから作るそうだ。T細胞の活動は接種後14日がピーク、抗体は28日後がピークになるが、効果がどのくらい続くかは目下未解明である。
次のステップでは、病気を防げるか、ウイルスの症状を軽減できるかについて臨床試験をおこなう。イギリス、アメリカ、南アフリカ、ブラジルなどから47,000人が参加するという。ワクチンの効果は年内に証明される可能性があるが、広く活用できるのは、早くても来年らしい。
感染拡大を抑えて、経済活動を手堅くおこなわねばならない。目標としたいキーワードは、混乱を元に戻す「復元力」と、困難に遭遇してもしたたかに対応する「強靭力」の2つだ。
転んでもただでは起きないというが、コロナでもただでは起きないという根性で行きたい。