論 考

またまた、情報が不十分

 アメリカでは、なにしろ大統領なる人が、まったくコロナウイルス対策に無関心なので、対策は各州に任されている。任されているといえば恰好がつくが、内容はバラバラで、感染者が1日に3.6万人も増加した。

 現時点では亡くなった人が12万人を越えた。このままいくと10月1日には18万人近くになるというワシントン大学(保健指標評価研究所)の予測も出た。体制を立て直すのは容易ではなさそうだ。

 東京アラートが解除されたのは6月12日0時であるが、その時点で全国の感染者数1,8187人、25日には18,993人で、806人増加しているが、この間の動向について、当局からのコメントがない。

 東京の場合は、都知事選の最中である。まさか、それを優先するという政治的理由できちんとしたフォローがされないわけではないだろうが、この間の動きには違和感がある。

 政治家は、コロナウイルスでさえ便乗して、権力の支配強化に利用するという傾向があるが、いったい現状をどう見ているのだろうか。

 いずれにしても自分が専門家になったつもりで判断するしかないが、人を見たらコロナと思えというような気風を発生させず、だれもが上手に対策できるように、行政には時々刻々の情報分析内容を公開してもらいたい。