日々道楽

日米共通点--粗野にして卑

 粗にして野だが卑ではない――と語ったのは、1963年に(当時)国鉄総裁に就任した石田禮助氏(1886~1978)である。「公職は奉仕すべきものだと」語って、筋を貫いた。

 アメリカ大統領といえば、ハイソサエティにしてハイブラウで尊(崇)でありそうなものだが、極めつけ粗野にして卑なのだから、たまらない。

 言葉が乱暴であるとか、つねに攻撃的であるとか、真偽ないまぜだとか、表面に出ていることもさることながら、なぜそのような発言になるのかというところにトランプ氏の卑の核心がある。権力の座にしがみつきたいのである。

 民主主義は選挙で選ばれた人が政治を直接おこなうのであるが、なすべき仕事よりも選挙ファーストになったのでは、政治は根元からゆがむ。

 こちら日本ではどうか。昨日の沖縄慰霊の日の安倍氏メッセージをご覧になったであろう。ハイソにしてハイブラウを気取っているが、まったく中身がない。基地負担に苦しむ沖縄県民に対して頭を垂れる! 垂れて済むなら辺野古の騒動はない。粗野で卑なるものが、ハイソ・ハイブラウをまねるのだからまことに嫌味である。

 果たして安倍氏は――公職は奉仕すべきものである――ことをご存知だろうか。この間国会空転の原因のほとんどは、安倍氏自身が震源地である。こちらも卑の核心は右に同じだ。