論 考

小池流選挙バクチか?

 昨14日、東京はコロナウイルスの新規感染者が47人増加した。うち18人がホストクラブで、さらに14人が歓楽街での感染だという。

 小池都知事の説明によると「PCR検査を積極的におこなった結果としての数字であり、(従来のとは)かなり違っている」のだそうだ。「だから安心してちょうだい」と言わんばかりである。苦い笑いが沸く。

 なるほど従来は検査を積極的におこなっているとは言えないから、積極的に検査した結果、感染者が増えたというのはその通りである。

 しかし、ならば歓楽街関係だけではなく他でも積極的に検査すれば感染者が増えるという理屈になるではないか。たとえば介護士・保育士など人との接触が避けられない方々にも、直ちに全面的に検査をするべきである。

 そして何よりも、東京アラートを解除したが、検査を積極的にやれば感染者数が増えて当然と判断しているのであれば、解除する前にもっと慎重を期すべきである。

 小池氏は解除後に都知事選出馬を発表したので、選挙戦略ではないかという指摘も出ている。もちろん選挙も大事だが、コロナウイルスで選挙戦効果を上げてやろうとするのであれば真剣さが足りない。枯れ葉のお札は直ぐバレる。

 有権者もコロナウイルスも舐めたらあかん!