論 考

統合参謀本部議長は大統領より偉大!

 米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長が、6月1日、警察官がホワイトハウス近くの黒人殺害抗議デモ隊を排除した後、聖ヨハネ聖公会教会でトランプ氏の写真撮影に同行した。この際、ミリー氏は迷彩服姿であった。

 11日、国防大学卒業式への動画メッセージで、ミリー氏は「あの場にいるべきではなかった、私があの瞬間、あのような場所にいたことで、軍の国内政治への関与という印象を与えてしまった」と悔いた。

 付け足しだが、日本の政治家連中であれば、「印象を与えてしまった」という部分は「誤解を招いた」と語るであろう。微妙ではあるが日米の民主主義の定着度合いの決定的違いをも感ずる。

 それはともかく、3日には本欄で「保安官は大統領より偉大!」と書いたが、「統合参謀本部議長は大統領より偉大!」である。

 CNNの世論調査では、大統領支持率38%。大統領選での支持率はトランプ41%、バイデン55%の大差である。バイデン氏は活動らしい活動ができていない。バイデン氏は全面的に敵失で浮上している。

 過去の歴史からすればトランプ再選はアウトだ。そこでトランプ陣営は新たな手を打った。CNNに対して世論調査結果の撤回と謝罪を要求した。トランプ的自家中毒も極まった。もちろんCNNは即刻拒否した。