論 考

都知事選動向

 都知事選の告示は6月18日であるが、目下手を挙げているのは現職の小池百合子氏と、宇都宮健児氏の2人である。

 3月から「市民と野党の共闘の実現で都政の転換をめざす呼びかけ人会議」(代表人 浜矩子同志社大学教授・五十嵐仁法政大学名誉教授・永山利和元日大教授)が立ち上がり、野党への働きかけや候補者選びに苦心している。

 宇都宮氏は、同会議や野党の意中の人ではない模様で、同氏が、――政党との関係なし・政党に支援要請していない・今度は「呼びかけ人会議」が選んだ人が出ても降りるつもりはない・野党共闘できても降りない――と語っている。

 「呼びかけ人会議」の動向は格別目立ったものではないし、おそらく多くの都民が何も知らないだろう。

 「呼びかけ人会議」のメンバーである、「九条の会東京連絡会」が、6月15日に「大集会」を計画しており、当日「候補者Ⅹ」が登壇することになっている。背水の構えである。告示の3日前であるから、知名度が高ければ「おーっ」という驚きで短期決戦を駆け上がる可能性がないわけではないが、野党共闘の動きらしきものが全く見えず、なんとも厳しい。