日々道楽

政権は訓告ではすまない

 安倍政権の政治は始末が悪い。東京地検・黒川検事長の辞職という騒動になった原因を辿れば、はっきりしている。

 稲田伸夫検事総長が今年7月に勇退する後は、名古屋高検の林真琴検事長という検察庁の方針を政権が覆した。その時点で政権が人事介入したのである。

 なにゆえ、政権が黒川氏を検事総長の後釜にしたのか、余人をもって代えがたいという理由を説明する責任は政権にある。ところが、政権が黒川氏の定年延長をさせたのではないと嘘をつき続けているのだから、黒川検事長の辞任でなおさら問題の闇を深くした。

 黒川氏の定年を延長しなければ、黒川氏は辞職する必要がなかった。なんのことはない、辞職させるために定年延長したようなものだ。

 黒川氏は訓告されたが、政権は訓告ではすまない。