論 考

文在寅大統領の勝利

 韓国総選挙が終わった。文氏の与党、共に民主党・共に市民党が全300議席中180議席を獲得した。現有128議席から大幅に伸ばした。

 韓国では与党の単独採決は全議席の3/5が必要であるが、それが可能になった。文氏の残り任期は2年でレームダック化が言われていたが、逆転満塁ホームランという感じだ。

 何と言っても、支持が高まったのはウイルス対策の評価である。当初は、どうなることかとハラハラするような感染者の増加であったが、見事に抑え込んだ。わが国のかけ声対策とは全面的に異なる。

 もう1つ興味を引いたのは、脱北者の太永浩氏・池成浩氏の2人が、野党の未来統合党から立候補して当選したことだ。

 韓国の大手3新聞は、文政権の批判が強いが、わが国とは異なって国民の政治意識の強さがまぶしい。