論 考

こんなときこそ連帯行動

 BBCによると、3月26日20:00から、イギリスでは、人々が自宅の窓際やバルコニーに立って一斉に拍手をした。中には、フライパンを叩いている人もいた。

 「Clap for Carers」(医療介護従事者に拍手を)というキャンペーンである。NHS(国民保健サービス)で働く人々をはじめ、科学者・医療サービス従事者・救急サービス職員たちへの感謝の気持ちを表した。

 毎日新聞は台湾で政府対策本部長としてコロナ対策の指揮をとる陳時中氏が、人々の全面的支持を受けていることを報じた。

 陳氏は、もともとは歯科医だが、蔡英文内閣の衛生相として働いている。1月下旬から連日1~2時間の記者会見で、懇切丁寧に、思いやりに溢れた応答をしているのが大人気。「鉄人大臣」という尊称もつけられ、「少しは休んだら」という声も溢れているという。

 いずれもデモクラシーとは何たるかを示している。すがすがしい。