論 考

 ご近所の富ヶ谷小学校の桜の様子を見に立ち寄った。つぼみが大きく膨らんでいる。今朝はまだ開花を確認できなかったが、今日中には開花するかもしれない。わたしは格別桜が好きではないけれど、時期が来ると、妙に気になる。

 医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏が、PCR検査が少ないことに疑問を呈している。意図的に検査せず、感染数を抑えているのではないかという疑問は以前からある。早期発見、早期治療というのは医療の基本である。

 たとえば、仮に中国からの観光客が感染源だとして、感染が北海道128人、京都は17人である。東京75人、神奈川50人、大阪89人、福岡3人という数字も、どうも釈然としない。

 中国からの観光客は団体が多いから、観光の経路を調べれば、感染の経路はある程度推測できるはずであるし、そこを重点的に検査するという方法もあるのではなかろうか。感染経路の調査がきちんと実施されているのか、議会審議や新聞などの報道に期待するところだ。

 ギリシャから聖火が走り出したが、IOCのバッハ会長は「五輪の中止・延期はWHOの勧告に従う」と発言し、あのトランプ氏もまた「1年延期すべきかも」と発言した。まさか、なにがなんでもオンスケジュールで断行するという前提があって、やるべき対策を怠るようなことがあったら一大事である。

 なにしろ、安倍流は「問題先送り」体質が得意技である。桜を眺めていても心配のタネは尽きないわけだ。