論 考

クリンチ

 ロイターによると、トランプ氏の代理人が優秀な弁護人を探している。

 それについて、ある弁護士が「優秀な弁護士は、クライアントの依頼理由を評価する際、道徳的な判断を下さない」とコメントしたそうだ。

 悪漢であっても弁護してもらわなければならないのだから、至極当然のようであるし、あえて「依頼理由」ということからして、道徳的な問題があるという皮肉のようにも思える。

 道徳的に問題があっても、法の抜け穴を探すという意味だろうかねえ。

いずれにしても、言葉を駆使した説得力が必要だ。

わが政府与党は、説得力というものをほとんど使わない。ボクシングでいえば、クリンチで逃げるだけだ。説得力を使えばボロが出ることを恐れているみたいである。