論 考

ひょっとすると狼煙?

 米下院のペロシ議長が、トランプ大統領の弾劾訴追には賛成しないと述べた。

 弾劾訴追をすれば国論を分断する。圧倒的な超党派による訴追理由があれば別であるが、とする。さらに、トランプ氏は弾劾される価値がないとも言う。

 蚊帳の外からは、至極当たり前の発言みたいである。

 しかし、発言の文脈を逆にたどると、大統領としての価値がない人が大統領の座に就いている。国民のみなさま、それでよろしいのでしょうか、と問いかけていると読める。

 ペロシ氏の議長は今回でおしまいだ。ここまでは、トランプ氏との政治力合戦で優位に立っている。発言の本旨は別のところにあるのではないのか。

 トランプ氏に「これ以上バカをやるな」と釘を刺したようでもあるし、喉元に匕首をつきつける発言をしたとも読める。

 少なくとも米議会はドラマチックに動く可能性がある。