昨日は、武蔵野美術大学鷹の台キャンパスへ行った。
勤め人60歳定年後、同大学造形学部通信教育課程で4年間学び、この3月めでたく卒業される友人Tさんと、お仲間たちの卒業制作展を見学した。
展示室は、ふだんはたぶん実習で学生さんが制作活動に励んでおられる部屋であろう。なんの愛想もない展示室に、卒業されるみなさんの作品(油絵)が、これまた不愛想に鎮座まします。
作者の心がこもごも込められているとしても、作品はすでに1人立ちしていて、作者の心なんて知ったことかといわんばかりだ――と、わたしはひとり合点した。
なぜか、モンゴルのゴビ沙漠に佇んだときの想念が蘇った。
創作とは、無から有を生み出す。卒業されたみなさんのさらなる創造活動に思いをはせつつ、新宿のビアホールで乾杯した。