2004年から06年の自衛隊イラク派遣について、陸上自衛隊の「日報が残っていない」と答弁したのは前防衛相の稲田氏である。
当時も、残っていないなんてこと自体が決定的におかしいことは誰が考えてもわかったが結局遁走した。
今度は、残っていないはずの日報が現れて! またまたどっちらけの答弁が繰り返される次第だ。
日経新聞は社説(4/4)で「本当に隠蔽ではなかったか」と疑問を呈するが、隠蔽ではなかったと考えることに無理がある。
なんとなれば、自衛隊の海外派遣は計画時点から完了まで、十分に点検されるべきミッションである。現地の実態を記録した日報が消えてしまうとすれば、意図的にやったとしか考えられないからだ。
自民党幹事長の二階氏は、陸自が緩んでいるみたいなコメントをしたが、それは違う。シャッポの首相以下、権力中枢の体質にこそ真の原因がある。