安倍氏が記者会見で、1960年反安保闘争の際の岸信介首相の発言と同じ「声なき声に耳を傾ける」と語った。
新聞論調では、たとえば日経が社説で「改憲に前のめりになればかえって改憲から遠のく」と親切な忠言をするが、安倍氏はますます前のめりになろう。
安倍氏が祖父の「声なき声」を繰り返したのは、改憲反対の声に対する戦闘開始宣言だと、わたしは見る。
安倍氏のいままでの言動・行動を見れば、彼が国民の融和的合意をつくろうと考えていないのは明確だ。仮に傷ついて倒れようとも、改憲道をまっしぐらに突っ走るであろう。
なんとなれば彼は絶対にデモクラシーの政治家ではない。
いま自民党が改憲の4項目として列挙しているのも十分に問題があるが、わたしは2012年の自民党憲法草案を貫くデモクラシーを大きく毀損させ、後退させようとしている内容を決して無視できない。
皆さま、ご多用とは思うが、是非、ご一読願いたい。