中央アジア5カ国(カザフスタン・キルギス・タジキスタン・ウズベキスタン・トルクメニスタン)で、じわり、ロシア離れが起きている。
カザフスタンは、徴兵に反発して国外脱出したロシア人20万人超を、政治的・人道的問題だとして受け入れた。
同国は、ウクライナ侵略を支持せず、併合も認めていない。
ウクライナ戦争がロシア依存を徐々に減らそうという方向へ外交姿勢を転換させている。
カザフスタンは、戦争開始後、NATO加盟国であるトルコと機密情報共有協定を締結した。ロシアには、それを阻止する力がなくなっている。
これらの国々は、アジア協力信頼醸成措置会議CICAや、集団安全保障条約機構CSTOのメンバーである。いずれもロシア中心の対西側機構であるが、それにこだわらず独自路線を構築しようとしている。
経済を発展させ安全を確保するためには、上手にロシアとの距離を置くという作戦である。
こうした動きはおおいに意義がある。