猿芝居の背景と予想
岸田氏が国民民主党副代表だった矢田雅子氏を首相補佐官に採用したのは先月16日だった。人のうわさも75日というが、結果からすると、そこまで待たずとも消える程度のニュースになっている。まあ、そ...
人生とデモクラシーを考える、発信する since 2006.06.20
岸田氏が国民民主党副代表だった矢田雅子氏を首相補佐官に採用したのは先月16日だった。人のうわさも75日というが、結果からすると、そこまで待たずとも消える程度のニュースになっている。まあ、そ...
おしゃべりの拡散 さいきん、自己肯定感という言葉をしばしば見聞きする。たまたま朝日新聞が企画ものとして連載しているが、隔靴掻痒、きわめて感性的に扱われている。せっかくの企画だが、これとい...
アメリカでは、報道の客観性を巡る議論が盛んらしい。新聞購読部数の劣勢問題が深刻で、さらにアメリカ社会の分断に対する危機感が深い。新聞がなすべきことをなしたのか、できなかったのか、その反省が...
敗戦から民主主義へ 15年戦争(満州事変1431~太平洋戦争1945)の「反省」から、わが国は、天皇主権から主権在民の民主主義国家に変わった。これを象徴するのが、日本国憲法である。戦争を...
選挙こそが仕事だと考える悪弊 自民党内では、G7サミットは成功したから、次は衆議院解散だと大声疾呼している。社会通念では、苦心惨憺してせっかく議席を獲得したのだから、任期4年いっぱい、政...
時代が進んでいくにつれて、科学技術はどんどん進化してきた。ところで、科学技術の進化が人間自体を進化させると単純に考えてよろしいだろうか。一考する価値がある。科学技術の発展にも是々非々の光を...
隔靴掻痒の感じ 1989年に連合が結成されて今年は34年になる。四分五裂だった中央段階の労働団体が大同団結して堂々たる労働組合運動を展開しているはずだった。現実は隔靴掻痒というべきか、そ...
自我を巡って葛藤した大正の人々 立春からの寒さは格別効くようで、寝床を出る時、エイヤッと弾みをつけねばならない。エイヤッの少し前はぬくぬくとろとろしていて、必ず思い浮かべるのが広津和郎さ...
「死の舞踏」という言葉には妙に惹きつけられる。死の恐怖を前にして半狂乱の人々が踊り続ける――14世紀の話である。 戦争とペストの時代 当時欧州は100年戦争である。フランス王位継承...
世間には、日本国憲法をアメリカの押し付けだとか、敗戦の懲罰だと批判する向きがあるが、日本国憲法を制定するために有効適切なガイドを務めてくれた極東委員会や、とくにGHQ民生局の人々の支援につ...
1905年1月22日、日露戦争で旅順が陥落した直後のことだ。ペテルブルグで、司祭ガボンに率いられ、生活の困窮を訴える10万人近い労働者と家族がツァーリの宮殿冬宮へ行進した。近衛兵が攻撃し死...
国際政治学の始まり E.H.カー(1892~1982)著『危機の二十年』(1939刊行)を読んで考えたことを書きたい。 『危機の二十年』は、第一次世界大戦(1914~1919)後から...