大昔の話だ。1963年にわたしが入社した工場は従業員が1万人ほどおり、従業員の昼飯は工場内の給食工場で作っていた。なにしろ、まずい。
某日、部長と新入社員の会食をするというお達しがあったが、いつものまずい給食を部長とわれわれ10数人が共に食べるという。
期せずして「まずいメシが尚更まずくなる」と生意気な新人共の意見が一致したのであった。
実際、お互いに親近感があるわけでもなく、メシのまずさ+気まずさの45分間を耐えたのであった。これ、のちのち仲間の笑い話のネタの1つだ。
昨夜、丸の内バレスホテルで安倍氏と会食した面々は——
渡辺恒雄読売新聞主筆・熊坂隆光産経新聞会長・芹川洋一日経論説フェロー・北村正任毎日名誉顧問・海老沢勝二NHK元会長・福山正喜共同社長。
さすがに自民党内部でも安倍氏退陣論が出ている時期だ。わたしらの工場給食とは違うから飲食物はよしとして、会食の中身は気まずくはなかったか。何が話されたのか聞いてみたいものだ。