筆者 司 高志(つかさ・たかし)
やっぱりというか、予想通りというべきか、大山鳴動して捕まったネズミは、ほんの一握り。あとは、会計責任者に罪を擦り付けて終了である。
いうまでもなく裏金資金パーティーの話であるが、これは、以前の政権で起きた文書管理の問題と似ている。このときは、アヘ総理が、公務員に向かって文書管理をちゃんとやれという文書を発出しているが、そもそもその指示を出している本人の文書管理が一番怪しいのであるから、どうしようもない。
今回の一件も会計責任者の判断でできるわけがないが、実行したのは会計責任者なので、捕まるのは実行した人だけという全くおかしな結果になった。
これはもはや法律自体が悪いと言わざるを得ず、その法律を決める議員を選んでいるのは日本国民であるから、改善される見通しは極めて暗い。
そこではたと気がついた。G民党は、日本国民の民度を測るリトマス試験紙だったのだ。リトマス試験紙というのは、小学校や中学校の時のことを思い出してほしいのだが、酸性で赤に、アルカリ性で青に変色するあの細長い紙である。
G民党の行為は、選挙民の民度がG民党を通して表現されたのである。G民党自体が、真っ赤になっているのは、民度が真っ赤。G民党が真っ青になっていれば民度が真っ青になっている。
リトマス試験紙ならば、酸・アルカリがわかれば、捨てればよいが、どっこいG民党自身は、リトマス試験紙として使用されて終わりにならない。
リトマス試験紙としての機能はおまけ程度で、実はG民党自体が強酸性や強アルカリ性の性質を持っている。強酸性や強アルカリ性は、G民党内で中和することがなく、強酸や強アルカリといった害毒を世間に流し続け、生活環境を蝕んでいる。
今まで世間の環境は、徐々に酸性化、アルカリ化してきたが、急速な痛みを伴わないので、普通に暮らしていけるからか、日本国民はG民党を選び続ける。
国民は、酸、アルカリ性が強くなると体(からだ)にわるいことに、気づいていないかのようだ。裏金資金パーティーの顛末を通してG民党の高笑いが聞こえてくる。
こうして原稿を書いて、投票を促すことくらいしかできない。できることは、いつもと変わらず、自分自身が選挙に行くことしかない。私は、自分自身が選挙に行って野党に一票入れること、文章で危機意識を高めることしかできない。
G民党を見て、社会環境が強酸や強アルカリになっていると感じた人は、野党に一票入れてほしい。G民党が酸性だとしたら、野党のアルカリ性を入れて、少量でも中和させるしかない。