論 考

エッ、政治刷新本部?

筆者 司 高志(つかさ・たかし)

 パーティ券裏金をめぐって、自民政治刷新本部というのができたようだが、これは誤植ではないか?

 本当は、自民政治突進本部でしょ。

 火の玉になってやるんだよね。

 自民政治を守るため、岸田総理を中心に置いた護送船団方式でGoGoだ。

 いつものやってる感だけで、本当は自民政治でGoGo。中央突破だ。

 最後に報告書とかが出ても珍妙な言葉が並ぶだけで、実効性皆無なのは想像できる。

           〇

 パーティ裏金問題を巡って、自民党に政治刷新本部というのが設置された。政治刷新という名目も珍妙である。議員諸君の態度を改めるのが目的ならわかるが、政治刷新と置いたところに、すでに肩透かしの感。

 岸田氏によれば、具体的には、①再発防止、②政治資金透明性、③派閥のあり方を論議するという。まずは、実態を表面化させねばならないが、検察の進捗から、自主的に公表することはなかろう。これでは、話の詰めようがない。

 政治刷新本部の組織なるものが噴飯ものである。全体が38人だが、肩書のオンパレードである。

最高顧問   2

本部長    1

本部長代行  1

本部長代理  5

副本部長   7

幹事長    1

幹事長代理  1

幹事    13

事務局長   1

事務局長代理 2

事務局次長  4

 ポストが仕事をするという発想から、考え直すべきである。人事とカネが問題だという妥当な指摘があるが、それがこの組織のなかでどういう扱いをうけるのか。

 昔から、ガス抜きという言葉がある。13人の幹事がガスを噴き上げて? 幹事長代理以上の18人が、吹き出し弁の役割を果たすらしい。