外交は、理性と説得による手段を試み尽くした後でなければ武力行使の手段に訴えない――というのが大原則だ。
これは、いまも内外外交関係者が読んでいるはずの歴史的外交官カリエール(1645~1717)『外交談判法』の一節。
外交のソフト中のソフトは相手の信頼感を獲得すること。
外交の最大の禁じ手は「嘘をつく」ことだ。見栄を張ったり、恫喝したりも、やらないほうがよほどよろしい。
外交問題が壁にぶつかったらどうするか?
いったい、どこからこんなことになったのか。関係国が問題発生以前まで遡って頭を冷やすことだ。
日中国交正常化は1972年9月29日だった。今年、日中国交正常化45周年である。
尖閣問題の棚上げ(黙契)を反古にして緊張を作り出したのは日本だ。軍備増強しても活路は開かない。
小島で日中両国が角突き合わせるのを「止める」外交に着手するべきだ。
このままでは45年前の先人の努力をドブに捨ててしまう。さらには後世代に悪しき両国関係をバトンタッチすることになる!